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IP Messenger 0.9.2 の次のステップ

2010 年 04 月 20 日 コメントをどうぞ コメント

先日リリースした 0.9.2 の後、どうしていこうと思っているかなど。

以前「今後の計画」と題してエントリした内容は、今になってみれば削除したいぐらいまるで計画通りに進んでいないわけです。マイルストーンを置いて自分を追い込んだほうが事が進むかと思って書いてみたのですが、思ったようには進みませんでした。ということでここでは期日は決めずに諸々考えていることを。

まず最初に実現したいこと。

Sparkle という有名なフレームワーク(ライブラリ)を組み込んで、自動アップデートチェックの仕組みを入れます。

以前公開していた別サイトでは、ISP のホームページスペースに置いてアクセスカウンタを設置している程度だったので、いったいどれだけダウンロードされて使われているのか把握できていませんでした。このサイトではダウンロード数はカウントできるようにしているので初めて計測できたのですが、0.9.1 と 0.9.0+ を公開してから 0.9.2 を公開するまでの 4 ヶ月間で、7,900 ダウンロードされています(0.9.1 が 5,600、0.9.0+ が 2,300)。月に 2,000 弱もダウンロードされていることになります。これには個人的にはびっくりしました、思っていたよりもずっと多いという意味で。

これだけ多くの方がダウンロードして、その全部とはいいませんがある程度の割合の方が利用してくれていると考えると、ソフトウェアのアップデートを確実に伝え、できるだけ最新版を使ってもらいたくなります。相当マメな人でない限り、何もなければインストールしているソフトウェアのアップデートは、OS やマシンの入れ替えのタイミングで最新版かどうかチェックする程度でしょう。自動アップデートチェックの仕組みを用意することで、タイムリーに多くの方にアップデートを知らせ、適用してもらうことができるようになります。

まずは自動アップデートチェックを組み込むことを最優先してなるべく早期にリリースし、以後の修正や機能追加を細かくリリースするようにしていきたいと考えています。

既知の不具合。

0.9.2 には含められなかった既存の不具合があります。難しい問題ではないものもあり、不徳のいたすところであります。

  • 返信しても受信ウィンドウが消えないことがある
  • 制御コードを含むファイル名を添付ファイルとして送信できない
  • ユーザ一覧を更新するとユーザが消えてしまうことがある

これらは自動アップデートチェックを組み込んだものをリリースしてから、順次対応の上リリースしていくつもりです。不具合情報は BTS で管理しています。

もし利用していて不具合らしき現象に気づかれた場合、不具合報告フォームよりお知らせ頂けると助かります。Twitter でもかまいません。

なお、中国語(に限らず、たぶんマルチバイト文字符号を用いる言語)のメッセージ送信でクラッシュする(らしい)件については、IP Messenger の通信プロトコル(通信手順)が日本語の Shift_JIS を正式な文字符号としているため、仕方のない面があります。私としては正規の通信プロトコル以外に対応することは混乱につながると考えているので、正規プロトコルが多言語対応しない限り何らかの対応をするつもりはありません。「私は」そう考えるだけで他人に強要する気はありませんので、ソース公開もしていますし必要な方は改造版をつくるなりしてご利用頂ければよいというスタンスです。

機能改善。

開発再開してからは不具合修正のみに注力してきましたが、自動アップデート機能搭載後は、機能の追加やユーザインタフェースの改善なども取り組んで行きたいと思っています。

  • 暗号化通信機能
  • ユーザ検索機能(お気に入り機能なども含む)
  • ユーザ一覧のテーブル表示
  • ユーザインタフェースを Mac らしく改善(Windows クローンの適度な解消)
  • Growl 対応
  • ログの記録参照検索の根本的な改善

一気にというわけではありませんが、このあたりを優先的に考えていこうかと。対応する項目は自分が以前から気になっているものや、要望として連絡を頂いたものがどうしてもプライオリティが高くなります。搭載のお約束はできませんが、機能要望がありましたら、問い合わせフォームからお知らせ下さい。こちらも Twitter からでもかまいません。

機能要望についても BTS で管理しています。将来機能として挙がっているか、状況がどうかなどを見ることが出来ます。

その他。

10.4 のサポートをいつやめるかについては、今のところまだ続けるつもりでいますが、状況次第です。開発面からの違いとしては、10.5 以降のみサポートにすると、開発言語やライブラリ、64bit 対応などの面においてかなり開発がしやすくなります。ただ、問い合わせ等でも 10.4 で(あるいは 10.4 でも)利用されている方は少なくないようなので、どこかで 10.4 の最終バージョンを決めるにしてももう少し使い勝手など改善してから、と欲がでます。おそらく、新たな機能を追加するにあたって 10.4 が明確な足かせになってくると考えることになるのかなあと思っています。

他にもこまごまと思っていることもありますが、あげつらっても全然実現できなそうなので今回はこの辺で。


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