IP Messenger for MacOS X 0.9.1
β版でない正式版としては実に6年ぶりになりますが、バージョンアップしました。
http://ishwt.net/software/ipmsg/
最新 OS での動作不具合を修正しています。
修正内容。
公開済の 0.9.1b1[☆]、0.9.1b2[★] の修正内容を含みます。
- [☆] Intel Mac 対応(Universal Binary化)
- [☆] 開発環境を ProjectBuilder から Xcode に移行
- [☆] Xcode でのコンパイルエラー回避
- [★] Intel Mac で自分自身がユーザ一覧に二人出てきてしまう問題を修正
- Xcode + Mac OS X SDK 10.5 以降で発生するコンパイルエラーを回避 [Bug#22]
- 受信ウィンドウと送受信ログの日付表記内の曜日を囲む()が無くなってしまったのを修正 [Bug#21]
- 環境設定で不在モード、ブロードキャスト設定、受信フィルタを追加しても正しく反映されない問題を修正 [Bug#2] [Bug#4] [Bug#6]
- 環境設定で不在モード、ブロードキャスト設定、受信フィルタを削除するとフリーズする問題を修正 [Bug#3] [Bug#5] [Bug#7]
- クリッカブル URL に先行する文字列や引用記号があるとジャンプできない問題を修正 [Bug#9]
- 引用返信で返信ウィンドウを開いた時に、スクロール位置が先頭のままで末尾になっていない問題を修正 [Bug#8]
- 日本語環境で 0x5C の文字が円記号ではなくバックスラッシュで表示されてしまう問題を修正 [Bug#39]
- Mac OS X SDK 10.4 でコンパイル時に警告される非推奨 API の利用を推奨 API に変更
- Mac OS X 10.1 のサポート用コードを削除
- ヘルプメニューで開く Web サイトを旧公開サイトから新しい公開サイト(ishwt.net)に変更
- その他内部的な細かい修正
ついでにひっそりと、プラス。
0.9.1 は Mac OS X 10.4 Tiger 以降対応になります。手持ちの Mac の開発環境でビルドできるのが 10.4 SDK 以降になっているためです。
それ以前の 10.2 Jaguar と 10.3 Panther については、0.9.0 が最終版となりますが、ほんの少しだけ修正した 0.9.0+ に置き換えました。
実行ファイルやロジックは 0.9.0 と何ら変わりません、というよりも既にビルドする環境がないので変更できません。修正したのは、リソースファイル(というのがアプリケーションパッケージの中にあります)の Web サイト URL 変更のみで、0.9.1 にもある「ヘルプメニューで開く Web サイトをこのサイトに変更」というやつです。
さようなら Puma。
今回、0.9.1 が Tiger 以降対応になったことにより、最新ソースでは 10.1 をサポートするためのコードは必要なくなったので削除しました。コンパイルスイッチで 10.1 用と 10.2 用のビルドをわけるためのコードや、POSIX 対応の違いを吸収するためのラッパー関数などが少し入っていました。
あわせて 0.9.0+ の配布ファイルの中には 10.1 専用のバイナリを含めるのをやめ、IP Messenger for MacOS X として対応 OS は 10.2 以降としました。
10.1 が世界のどこにも動いていないとは言い切れませんが、IP Messenger を必要とする 10.1 ユーザはさすがにいないでしょう。もしかすると 10.2 や 10.3 もいないかもしれませんが、使っているかどうかは別としてダウンロードはされているようなので一応残します。
補足。
対応 OS が 10.2 以降とはいえ、ビルド環境が既にありませんので、0.9.0+ は不具合があってもこれ以上アップデートする予定がありません。
0.9.1 については 10.4 以降対応としていますが、動作確認は 10.6 と Intel Mac だけで実施しています。10.5 や 10.4 、特に PowerPC Mac では不具合が直っていない、あるいは別の不具合があるかもしれません。
もし不具合に気づいた場合には是非不具合報告フォームにてお知らせください。