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Steve Jobs の退任について

2011 年 08 月 28 日 コメントをどうぞ コメント

Apple が正式に Steve Jobs の CEO 退任を発表しました。

Jobs

来るべき時が来たとはいえ、既定路線なのであまりショックはないですね。
しっかりと計画されたものが実行されているという印象です。

交代が時間の問題であることは明らかでした。ただもう一度常勤で CEO をやるタイミングがあるのではないか、と期待していたので少し残念。

プレスリリースや山ほど流れたニュースを見る限り、今回のタイミングが体調の悪化が原因ではないようだし、事実上の体制はいままでと何も変わらないように思えます。引き続き重要な決定には Jobs も関与するとのことなので、印象としては一番うまくやってのけたように思えます。

Apple という組織を優先して考えるなら、Jobs の引退で不安になるユーザや市場の心配を払拭できるプロダクトである iPhone5 の発表を控えたこのタイミングがベストでしょう。Tim Cook が iPhone5 を発表し、それが成功するのが Apple の未来にとって重要だからです。きっと iPhone5 以外にも複数の未発表の製品やサービスなどが用意されていると思います。Jobs が突然に関与できなくなるよりも、Jobs がいるうちに、関与できる内に次世代に引き継いでそれを見守れるほうがベターでしよう。

「Jobs 引退後の Apple が成功し続けるためには」なんて我々が心配するのもばからしいほど Jobs も Apple の経営陣も考えてきたはずです。Apple を Apple たらしめているもの、ユーザが Apple に期待するものについて、Apple 経営陣や社員は当事者としてわかっているはずです。でもいつか、Jobs の目の届かない Apple はやってくるわけです。いつかは「Jobs だったらどうするか」という基準を見直そうという内部の声も出てくるのが自然だと思いますし、競合他社や関係周辺メーカーに対して今までのように(信念を持ってでしょうが)敵対したり切り捨てたり、ということは出来なくなってくることも予想されます。その先が残念な結果になると思っている人は多いようですが、いい意味で裏切ってほしいものです。

そういえば私が Mac に興味を持ったのはジョン・スカリー CEO の時代、初めての Mac を買ったときはマイケル・スピンドラー CEO でした〔その後ギル・アメリオそしてジョブズ)。Apple が買収されるのは確実で、どこに買われるかが問題といわれていた状況の中 Mac を買ったのは、やはりプロダクトに惹かれていたからだと思います。CEO が変わっても、Apple のプロダクトには Apple らしさがあります。

ということで、これからの Apple にも期待するしかないかな。正直、他に選択肢なんてないんです…。

11年前。

実は、私一度だけ生ジョブズを間近で見たことがあります。
Mac OS X 登場前夜の MACWORLD EXPO TOKYO 2000 で、会場フロアを視察にきたところですぐ近くを通り、目もあいました(マジ。思い込みとかじゃなくて)。
奥さんと二人で行ったのですが、私が「ジョブズだよ!ジョブズ!」って興奮しても奥さんは「見た見た。人集まってたけど、誰?」みたいな感じで(笑)。

当時の写真発掘しました。

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Mac OS X Public Beta が出た年です。iBookもばかでかくてカラフル

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ジョブズ。人だかり。

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こっち見てる(目が合ったのはこの時ではない)

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フラッシュ嫌いだけどさすがにフラッシュに切り替えたようです。

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当時のアップルジャパン社長、今では日本マクドナルド社長の原田さんとジョブズ。

当時のデジカメはFUJIFILMのFinePix1700Zだった模様。画質無視でかなり無理矢理画像補正しました。今の体重はこの頃の半分ぐらいではないでしょうか…。

もうすぐ本人監修の伝記がでます。タイムリーですねえ。CEO 退任のことも加筆中だとか。マストバイすぎる。

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