ホーム > > GUNDAM THE ORIGIN (20) と公式ガイドブック (2)

GUNDAM THE ORIGIN (20) と公式ガイドブック (2)

2010 年 02 月 01 日 コメントをどうぞ コメント

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。
一度ページを再読み込みしてみてください。

私が唯一新刊を購入しているマンガです。最高です。特に今回は濃かった。ネタバレあり。

今回はソロモン陥落からララァの実戦テストのあたりでしたが、特に、

  • アムロが戦場でララァのエルメスに引き寄せられるように遭遇し、間に割って入ったシャアが語る下り
  • デギンとギレンのやりとり
  • デギンとキシリアのやりとり

あたりがテレビ版(劇場版含む)と違っていたり、より掘り下げていたりしてステキ。ソロモン陥落なので、ドズルとスレッガーさんの最期もあったわけですが、こちらは比較的テレビ版に忠実で、かつスピーディにさっさと進むのでそれほどでもなく、少々物足りない感じ。

特に良かったのは、シャアの「私の同志になれ、ララァもよろこぶ」という台詞。これは、テレビ版(劇場版)ではラストのア・バオア・クーでのノーマルスーツ肉弾戦での台詞、しかもララァが死んでいることを前提としていた台詞のはず。それがここで来るかと(ア・バオア・クーではどんな論争がなされるのか大変興味深い)。しかもその時シャアの饒舌さがハンパない。「アムロ君、きみはいい少年だ」とかいうマ・クベ的発言とともに、普段とはうってかわって酔ったように上から目線で夢をぶち上げ、ララァとアムロをゲットしてオレ勝利と確信しているわけですが、これが本心と虚勢の入り交じったものであることを、アムロが情け容赦なく、たまたま生まれ持ったニュータイプの資質で見破って、地に堕とすわけです。「ララァから感じるものをあなたからは感じない!」「あなたはニュータイプなんかじゃないっ!」マジ一刀両断。およびでない宣言。言われたシャアもうろたえつつも、うろたえつつも…うろたえながら引き揚げちゃいます。理念と血統と能力に十分な資質がありながらニュータイプになりきっていないシャアの悲哀と、子供じみて(実際子供なわけだが)理念がないのに飛び抜けたニュータイプ能力を持ったアムロの未熟さ残酷さの対比、運命のいたずらがここで炸裂しております。

デギンとギレン、キシリアのやりとりはテレビ版にはないような濃い政治的な話があって読み応えアリ。テレビ版では子供向けには言葉少なに背景をぼかしていた会話も、結構細かくやりとりされています。ドラマあり、って感じでいいですね。後で出てくるサイドストーリーとも絡みますが、THE ORIGIN 通してテレビ版よりもデギン公王が人間くさく描かれている気がします。年齢とともに弱腰になったのではなく、もっと情や徳のある人間に思われます。

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。
一度ページを再読み込みしてみてください。

さて、本編 20 巻と一緒に発売されていたこちら、公式ガイドブックの(2)。ストーリー、キャラクター、メカニックのおまとめとかどうでもいいんですが(どうでもよくはないか)w、巻末に書き下ろしでシャア(キャスバル)が誕生する日のエピソードが収録されています。サイドストーリー最高。

まだジオン革命前夜のサイド 3、デギン公王は当時デギン学長だそうで、大学でジオン・ダイクンをかくまい、ダイクンをよりどころに反地球連邦闘争が行われています。まさにキャスバルが生まれようとしているその日に連邦軍(警察?)に踏み込まれそうになり、学長であるデギンは軍のスーツ族にジオン・ダイクンの居場所に気づかれたと判断すると、躊躇無く撃ち殺して、狙撃によるものと騒いでことなきを得ます。ギレン(青年)も、ドズル(バンカラ学生w)、キシリア(子供)たちもいます。そんな中、シャアが自宅分娩により生まれたと。ジオン・ダイクンはシャアのことをこれからの宇宙時代を迎える新世界のこども、自分の意志をうけつぐニューシンボルとなることを期待します。その後の数奇な運命を思うとなんとも言えない話です。ニュータイプにはなりきれず苦悩し続けることになるわけですから…。

この話で印象的なのは、先ほども述べたとおりデギン公王。ジオン・ダイクンを守ろうとする意志は半端ではありません。完全に政治的信念によって行動しています。なんとなく、この頃のデギン、老後のデギンを見るに、ジオン・ダイクンを毒殺などするとは思えない(もちろん毒殺説は噂でしかないわけですが)。

20 巻の最後で、信じた娘のキシリアにおめおめと騙されてコロニーレーザーの照準空域に出向いてしまったデギン公王、もう真実は本編では語られることはなく、シャアやセイラさんが知ることもないと思うのですが、是非どこかでサイドストーリーとしてジオン・ダイクン死の真相を描いて欲しいものです。


カテゴリー: タグ:
  1. コメントはまだありません。
  1. トラックバックはまだありません。