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ドナドナ〜

2009 年 09 月 25 日 コメントをどうぞ コメント

シルバーウィークは我が家は大掃除キャンペーンで、長いこと放っておいたモノたちをずいぶん処分しました。私の担当で満を持して処分したのは、古い Mac / PC 類。手間かけて付属品などそろえて HDD をお掃除した上でドナドナしてまいりました。結果的には手間に見合わない金額でしたが….。

  • Apple PowerMac G4 (Digital Audio 533Mhz×2) + Studio Display 17″
  • SONY VAIOノート PCG-TR2/B
  • NEC Lavie C  LC900J/84DH
  • IBM ThinkPad 535X

しめて 3,500 円。処分費用がかからないだけでもよしとすべきです。しかし 4 台を処分してもまだ自宅にはまだ現役機種 3 台残ってるんですよねこれが….。

持って行くための作業に手一杯で写真撮り忘れました。

思い出がいっぱい。

4 台の中で一番思い出深いのは PowerMacG4 (Digital Audio) で、AppleStore BTO でのみ販売されていたデュアルプロセッサのデスクトップです。後にも先にもデュアルプロセッサ(デュアルコアではなく)の Mac を所有したのはこれだけです。今の iMac を買ったとたんに電源が入らなくなるという、Mac にありがちな現象に見舞われまして、永いことしまい込んでタンスの肥やしとなっていました。

残り 3 台は Windows PC です。

VAIO ノートと Lavie は奥さん用の PC で、Lavie → VAIO の順で利用、VAIO は電源まわりがおかしくなって起動しなくなったところでやはりタンスの肥やしとなっていました。

ThinkPad 535X は Pentium MMX の IBM ノートで、会社の先輩から譲ってもらった私の生まれて初めての Windows PC でした。Win98 SE までは入りました。

処分方法。

いずれも PC リサイクル以前のPC (VAIO は違ったかも)、処分するにもお金がかかります。最近はあらゆる中古 PC を無償で引き取ってくれるというサービスがあるようですが、送料は自分で負担しなければなりません。幸い近所に PC のリサイクルショップでそこそこ賑わっているっぽいところがあったので、まずは手ぶらで話だけ聞きにいきました。電源が入らないものでも買い取りしてくれるのか、Mac も大丈夫か、などが聞きたかったので。

訪ねてみて話を聞いてみたところ、店長らしき方がなかなか知識豊富ですっかり気に入ってしまいました。

自分:「初期の PowerMac G4 なんですけど」
店長:「Gigabit Ether あたりですか?」
自分:「Digital Audio です」
店長:「DA かあ、ちょっと厳しいなあ。QuickSilver 以降ならなんとかなるんだけど」
自分:「DA の 533 デュアルです」
店長:「533 にはデュアルないよ」
自分:「いや、AppleStore の BTO だけであったんですよ」
店長:「あー!そうだった」
自分:「あとそれの StudioDisplay」
店長:「透明の足の ADC のやつね」
自分:「そうですそうです」

てな具合。何この人、そらで何でそんな情報出てくるの。別にMacマニアってことではなくて、ThinkPad 535 のことや、VAIO TR の話にも同様のノリで知識の泉。まあそれでも Mac 好きなんでしょうね、きっと。
持ってきてもらわないとわからないけど、値段はほとんどつかないと思ってくださいと言われましたが、店長気に入ったので全部タダでいいからここに引き取ってもらおうと決めました。

シュレッダー。

さて、処分先は決まりましたが、今時 PC には重要な情報や個人情報が入っており、処分するには一番の問題です。廃棄するのであれば力ずくで分解してプラッタ割ってでいいのですが、どう使われるかわからないので、HDD の中身は綺麗にする必要があります。

これがかなりの時間がかかります。全セクタに 3 回とか 7 回とかデータを書き込んで既存データの痕跡を消しします。書き込みデータの内容や回数は、アメリカ国防省基準とか NATO 基準とかによって異なります。
最初 160 GB の HDD(たぶん 5400 rpm だと思います)に 7 回消去をしようとしたら、しばらくやっても予想残り時間が 24 時間以上で、さすがにあきらめて 3 回にしました。消去した後リストアしたりもあるので、他の作業と並行してですがトータルでは 2 日以上の作業になりました。
昔はフォーマットすれば十分ぐらいに思っていましたけど、フォーマットしたぐらいでは専門家ならデータが取り出せてしまう可能性はそれなりにあります。実際そういうデータを目的に中古 HDD を買いあさる業者や個人もいるそうなので、よくよく注意したほうがいいと思います。

痛恨だったのが VAIO ノートです。あると思い込んでいたリストア CD が付属しておらず、購入しなければならないそうです。しかも出荷時に HDD にリストア用のパーティションが切ってあり、そこからリストアしたりリストア CD を作ったりすることが出来きたのですが、HDD の消去作業で綺麗さっぱりパーティションごと消し去ってしまいました。VAIO オーナーは要注意ですな。VAIO のノートはそれなりにニーズもあるので値段がつくものの、これやっちゃうと買い取り価格激減するそうです。

ちなみに、HDD を消去するソフトは、Windows (というか FreeDOS なんですが)は DESTROY というのを利用しました。起動フロッピーや起動 CD の作成用イメージもついていて、説明の ReadMe もわかりやすいので PC の内蔵ディスクを綺麗にするにはオススメです。Mac 用には先日購入した Drive Genius 2 を使いました。こちらは USB 接続のドライブでも消去できるので、起動しなくなった PowerMac G4 の HDD を IDE → USB 変換器でつないで消去するのに重宝しました。

持ち込み処分してスッキリ。

ディスクも綺麗になったので、付属品や箱などあつめた上で本体を拭くなどそれなりに綺麗にしてから、お店に持ち込みました。

結局のところ電源が入らない、リカバリ CD がない、Lavie なんて人気がない、ThinkPad はさすがに古すぎ、などなどあるのでやはり値段はほとんど付きませんと言われました。半日程度で動作確認などして金額査定しますとのことでしたが、半日かけて大幅はアップするわけでもないし、即決価格だといくらか聞いたところ、頑張って 3,500 円とのこと。タダでもいいと思っていたので即決価格にてお願いしました。

最初の言い値で即決したので、お店的にはそこそこお得な引き取りだったのかもしれませんが、店長を気に入っていたので彼のビジネスのわずかな足しになるのであればそれでいいやと、憂いなしです。ずっと処分できずに気になっていたモノたちがなくなってすっきり出来たわけですし。

PC は使わなくなったら寝かしておいても場所は取るし値段はつかなくなるし、いいことありません。コレクターとかビンテージ品の維持を趣味にする人でなければ、古い PC は使わなくなったらすぐに処分するべきですね、本当に。


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